日記「遠隔操作」 [日記]

 

 5月6日の日記「日々雑感」で書いているが、光回線をKDDIからNTTの方に変更した。一昨日はその工事予定日であった。当初は「13時から17時の間にお伺いします」ということであったが、当日は雨で、別のところでのケーブルの敷設工事に手間がかかってしまったのであろう、結局、工事の人が来たのは19時近かった。

 まあ、私のところは、「工事」と言っても前にNTTを使用していた時のケーブルが残っていたので、モデムとルーターの交換だけで済んだ。それでも20分ほどかかった。そして、翌日、NTTから送られてきたCD-ROMで設定を行ってみたのだが、これがまた大変だった。

 送られてきたCD-ROMをパソコンの方にセットしたのだが、2画面目くらいで「このCD-ROMはあなたのパソコンの環境に対応していません」という画面が出てきて早くもお手上げ状態となった。そして、前々から「設定が自分でできないようであればサポートセンターに連絡をしてください」と聞かされていたので、早速、電話を入れた次第である。

 いくら大きな会社とは言って、どうせ「ただいま電話が大変混み合っています。このままお待ちいただくか、しばらくしてからおかけ直しください」くらいのアナウンスが流れるのだろうと思っていたが、すんなりオペレーターにつながった。

 女性のオペレーターが対応してくれたのだが、私の不手際(KDDIのルーターをそのままつなげていた)などもありなかなかルーターをネットに接続することができず、結局、正常につなげるのに1時間以上もかかってしまった。

 オペレーターの人が行ってくれたことの中に「遠隔操作」というのがあった。つまり、全く別の場所にいるオペレーターがあたかも私のパソコンを目の前にしているかのように扱うことができるのである。オペレーターの人の「これから遠隔操作をしたいと思います。私のパソコンの画面がそちらのパソコンの画面に置き換わりますので、問題ないでしょうか?」の問いに、ちょっと一瞬「あれっ、大丈夫だよな」と思ったが、見られて気まずくなるような画面も開いていなかったので、「大丈夫です」と答えた。

 「はい、置き換わりました。じゃあ、ちょっと設定の方を確認してみます」と彼女が言うと、私のパソコンの画面にあるカーソルが勝手に動き出した。「遠隔操作」なのだから、まあそういうことになるのだろうけど、「いや~、これって楽チン!」と思った。何もしないでただ画面を見ているだけでよいのだから…。

 それまでは、操作上何か分からないことがあっても、電話で指示を受けることしかできなかったので、「画面、左下の…をクリックしてください」と言われても、「え~と、左下の…と言われても」となかなか指示されたものが見つけられないことがあったが、遠隔操作であれば全くそのようなことはなく、双方がストレスなく行える。よって、パソコン初心者には非常に助かるツールとなるはずである。

 また、初心者に限らず、パソコンの扱いに慣れている人でも、なかなか使いこなせないソフトウエアは多い。そのような場合でも、遠隔操作であれば簡単に指示することができるので、パソコン教室などに通わなくても在宅で学習することができ、移動する時間も節約することができる。

 もちろん、そういう便利さを悪用されれば大変なことにもなる。今回は、遠隔操作をしてもらう場合は「遠隔操作を許可しますか」という画面が出て「はい」をクリックしたし、「まあNTTだから」という安心感もあった。しかし、これから広く普及し、日常生活の中でもごく一般的に用いられるようになれば悪用されるケースも出てくるかもしれない。

 パソコンで投稿動画サイトを楽しんでいると、急に自分の銀行のサイトに勝手に画面が変わり、そしてログイン画面が出て、自分では何もしていないのにIDやパスワードが打ち込まれてログインが完了する。次に「振り込み」画面が出て、新規振り込み口座に全く訳の分からない銀行と口座番号が打ち込まれる。「何だ!何だ!」と慌ててキーボードをたたいても全く反応しない。すると「振込金額」に「1,000,000」という数字が打たれていくのである。こうなるとお手上げ状態である。後は「送金」のボタンがクリックされるのを顔面蒼白になりながら見ていくしかない。

 物事には、必ずプラス面とマイナス面があるのを肝に銘じておかなければならない。


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